『母性 』(湊かなえ)の感想レビュー!ネットの口コミや評価・評判も紹介!

2022年に映画化が決まった小説『母性』(湊かなえ)のはどのような内容なのでしょうか?

私の感想を一言で伝えると、「とても考えさせられる」です。

ここでは以下について詳しくご紹介します!

『母性』(湊かなえ)の感想レビュー

ネットの口コミや評価・評判

読んでみたいけど、みんなの口コミってどうなんだろう?と悩んでいる方はぜひ参考にしてください!

目次

『母性』(湊かなえ)の感想レビュー

読み終わった後に、とても考えさせられる一冊でした。

”母性”とは何か?今までなんとなく女性に身についているものだと思っていたものが、簡単に言い表せなくなります。

母親離れができないまま母親となったルミ子。

そんなルミ子からの愛を求めていた清佳。

ルミ子の手記と清佳の回想で語られていきますが、同じ場面を語っていても双方で受け止め方が全く違います。

一方は、抱き締めるために手を伸ばしたと語り、もう一方は首を絞めるために手を伸ばしてきたと語る。

どちらが本当かは分かりません。

しかし、これほどまでに受け止め方が違うのです。

そのすれ違いが母と娘との間に起こっているというのもとても心苦しいですよね。

毋と娘の歪な関係が描かれている中に、父親である哲史がほとんど絡んでこないのも考えさせられる点でした。

物語の登場人物の中ではルミ子の母以外、皆他者からの愛を求め続けています。

そして他者から向けられている愛情に気づいていないのも印象的でした。

自分がこんなにも愛しているのに、相手には伝わっていない。

自分が求めている形で愛情が返っていこない、というところばかりに執着しているのです。

誰しも他者から愛されたいと思っている。

自分自身を肯定してほしい、という欲求も強く感じさせられます。

また本作品を読み終わった後には、ぜひ解説も読んでみてください。

「信用できない語り手」に惑わされ続けたことに、改めて気づくことができます。

ネットでの口コミや評価・評判

ネット上ではどのように評価されているのでしょうか?

口コミや評判をまとめているので、読んでみようか迷っている方はぜひ参考にしてください。

ネットでの口コミは?

母親に大切に育てられた女性が、結婚をして、自分も母親になった。彼女自身がそうしてもらったように、娘にも無償の愛が注がれると思われたが…。 精神的に親離れが出来ていないまま、自分も親となった女性の苦悩。その娘の苦悩。タイトルは『母性』だが、子が母を強く慕う、母恋いの感情の方がより印象に残った。

https://booklog.jp/item/1/4103329114

この母娘の愛はどうしてこうもすれ違うんだろう? 母親は大人になりきれず、自分の母親に偏愛とも言える想いを抱く。 それは形を変え連鎖していく。 悪気のない罪。 愛からくる思い違い。 神話のように語られる、母性の不確かさよ。 こんな人いるの⁉️と思ってしまうが、人の心の中は読みきれず、 思いがけない考えでいっぱいなものかもしれない。 自分が捧ぐ母や子への愛も、もしかして……😳⁉️

https://booklog.jp/item/1/4103329114

愛ってなに?どうしてこんなにすれ違ってしまうの?と辛い気持ちになりながらも印象に残る場面が多いようです。

読了後は”母性”という言葉に疑問持つような感覚に襲われます。

評価や評判まとめ

評価や評判はどうでしょうか?

ネット上では、読んだ後の感想が難しい・モヤモヤする という声が目立っていました。

読み手によって解釈が様々なので、言葉にできないというのが正しいかもしれません。

https://twitter.com/tknnhn_/status/1493980481301323779

しかし、さすが湊かなえという感じ! 一気読みした!など、ポジティブな評価も多くあります。

母の手記と娘の回想で進んでいくストーリーも独特で、引き込まれていきます。

また映画化が決定しているので、それを喜ぶ声も多くみられました。

誰がキャストなのかも気になるところです。

https://twitter.com/To_ka_coffee/status/1484526307363164164

『母性』(湊かなえ)の登場人物とあらすじ

本作品は湊かなえさんが「これを書けたら小説家を辞めてもいい、そう思いながら書いた小説です」とコメントしています。

それほど力が入っている作品なので、湊かなえさんの作品ファンはとっても気になりますよね。

主な登場人物とあらすじも併せて参考にしてくださいね。

主な登場人物

ルミ子(母) 母からの愛情を求め続ける。ずっと娘でいたいと願っている。

清佳(娘) ルミ子と哲史の娘。母(ルミ子)からの愛に飢えている。

田所哲史 ルミ子の夫。口数が少なく絵画教室で出会う。

祖母(ルミ子の母) ルミ子を愛情深く育て上げた。孫娘にも深い愛情をかけている。

あらすじ

女子高生が自宅の庭で倒れているのが発見された。母親は言葉を詰まらせる。「愛能う限り、大切に育ててきた娘がこんなことになるなんて」。世間は騒ぐ。これは事故か、自殺か。……遡ること十一年前の台風の日、彼女たちを包んだ幸福は、突如奪い去られていた。母の手記と娘の回想が入り混じり、浮かび上がる真相。これは事故か、それともーー。圧倒的に新しい、「母と娘」を巡る物語。

出版社より

まとめ

『母性』の感想レビューとネット上の口コミや評価・評判を紹介しました!

ネット上でも極端に悪い口コミはなく、多くの方におすすめできる作品です。

お子さんがいる方もいない方も、母娘の関係について改めて考えることができます。

映画化が決定された話題作なので、気になる方はぜひ読んでみてください!

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この記事を書いたライター

子育てしながら在宅ワークをしております、haaanです。
読書やTV鑑賞が趣味で、webデザインの勉強もしています。

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